空飛ぶおっさん
桜が綺麗です。ジャングルジムって最近見かけないと思っていましたが、まだまだ小さな公園には残っているようですね。
僕の子供の頃。
昭和30年代の公園の遊具といえば、ジャングルジム、ブランコ、滑り台が定番でした。
許嫁話で出た社宅は、当時はやりの公団型アパートで、エレベータ無しの4階建てが2棟です。
一号棟と二号棟の間に空き地があり、なんとそこに、この三種の神器が設置されていたのです。
社宅アパートにあったジャングルジムには特長がありました。外周上段の一本が抜けていて、おそらくそれを一段高い内周のコーナーに突っ立ててあったのです。
われわれは、外周最上段を回る時、何故か「空飛ぶおっさん!」と叫び、突っ立ててあるコーナの棒を両手でつかみ、それを軸にして体を浮かし、一本抜けたバーを飛び越えていく。
この技(というほどではないが)を「空飛ぶおっさん」と名付けました。謎です。
あと、ジャングルジム鬼ごっこという遊びをよくやっていました。鬼に捕まるか、落下するか、すると一人ずつジャングルジムから消えていくというなんとも恐ろしい遊びです。
鬼より、追いかけられる方のプレッシャーはかなり激しい。
足を踏み外して、前歯を折るやつや、落下して骨折する者もいました。
今の時代なら、速撤去されるところです。が、当時では落ちたやつが「どんくさい」と言われて親からも責められるという時代でしたね。
そのおかげで運動能力は発達したと思う。
※公園の遊具は安全な使い方で楽しんでくださいね。