浜松市の中心部には坂が少ない。神戸で育った僕にとって坂道はとても大切なのです。坂道を上がってたどり着く店や、
そして忘れ物に気づいた絶望感、ぜいぜい汗をかき笑いながら上がってくる人を坂の上で待つ楽しさ、建物の見え方や、風の流れも
違って感じます。坂のある街に行くとやっぱりいいなと思う。長崎、尾道、とか。
そして、坂のない街浜松で、少し好きな坂道の途中にこの看板が見える。 その坂道は、市役所から、浜松城公園、美術館を右に見ながら
緩やかな登りが続く1kmほどの上り。信号待ちの車がから見えるこの看板は、私立の中高一貫校の敷地のコンクリート壁に掛かっている。
信号を待つ車からは、桜の木が手前にあって肝心なところが見えないのです。
僕はずっと、「学ぶ空間に 未来 がみえる」だと思っていたのですが、つい最近分かったのだが、実はなんと「学ぶ空間に 世界 がみえる」だったのだ。
どちらにしても、制作者の意図とは違って僕には何か、謎めいた、宗教的な、世界や未来感をイメージしまうのはなぜでしょう。
空間 に 未来 がみえても、世界 がみえても 怖い!
中高一貫校って素敵な感じがする。何といっても高校受験がないのだから。